これから伸びる業界に興味を持っているあなたは、「今の仕事を続けていたらまずいかも…」といった、漠然とした不安を抱いているのではないでしょうか?
社会人として働くうえで、これから伸びる業界を知ることはとても重要です。
なぜなら、どれだけ頑張っても収入が上がらないままなのか、頑張った分だけ増えていくのか、あなたの収入はほとんど「業界選び」で決まってしまうからです。
どんなに優秀な人であっても、縮小していく業界にいる限りは、出世の椅子も奪われていきます。
会社に残れたとしても、人がいなくなれば売上も減っていき、残念ながらどれだけ努力しても収入は上がりにくいでしょう。
そこで今回は、「これから伸びる業界で働きたい方」に向けて、以下の項目についてご紹介していきます。
- これから伸びる6つの業界とフリーランス産業
- 今後廃れていく職業30選
- これからの時代を生き抜くポイント
- 幅広い業界で生かせる3つのスキル
これから伸びる業界を知ることで、今後のキャリアの方向性も見えてくるはず。
この記事でご紹介する内容を、ぜひ頭の片隅にいれて転職活動やキャリア形成に役立ててくださいね。
第1位:IT業界
インターネットが当然のように使える現代において、私たちの生活にかかせないのがIT技術。
ビジネスにおいても暮らしにおいても、アマゾンや楽天などの通販サイトを利用したり、メールやファイル共有などのツールを使ったり、さまざまなIT技術を多くの人が利用していますよね。
このようなサービスを利用して、便利で快適な生活を送れているのもIT技術が発達しているからこそです。2019年時点で、IT業界の規模は15兆6,000億円以上、伸び率は2.9%増と好調。(出典:業界動向)
現在も成長し続けているIT業界は、これから10年後もさらに市場は拡大していくと予想されています。さらにIT業界では、以下のような新たな技術や概念がつぎつぎと生まれています。
- AI(人工知能)
- AR(拡張現実)
- VR(仮想現実)
- IoT(モノのインターネット)
- ビッグデータ
今の時点でもIT技術は、多くの業界の一部となって活用されています。
今後もこのような最新技術と関連して、あらゆる業界を巻き込みながらさらに発展していくと考えられるでしょう。
第2位:ドローン業界
ここ数年で急成長しているドローン業界も、これから伸びる業界として注目されています。
今後もさらなる活用が期待されており、以下の産業にもドローンが使われています。
- 物流分野
- 通信分野
- 医療分野
- 空撮分野
- 農業分野
人工知能(AI)と連動させる技術も開発されており、今後さらなる技術の進歩と比例して活躍の幅も広がっていくでしょう。
第3位:エンタメ業界
エンタメ業界もこれから伸びる業界として注目されています。
エンタメ業界とは、動画配信やゲーム、アニメや映画などといった、人を楽しませる産業のこと。
とくに今後は、YouTubeやゲームのように、IT技術を使ったエンタメコンテンツが伸びていくといわれています。
エンタメ業界でこれからさらに注目されていくのは、
- VR技術を駆使した体験型ビジネス
- YouTubeやNetflixなどの動画ビジネス
- イチナナやフリマアプリなどのCtoCビジネス
といった分野です。
5G通信がより本格的に導入されていけば、今後はますます身近なものとなっていくでしょう。
第4位:ネット業界
ネット広告業界も、今後伸びていくことが期待されています。
最近では、テレビよりもYouTubeを見る人が増えていたり、テレビショッピングよりもネット通販で買い物を楽しむ人が増えたりしていますよね。
スマートフォンの普及がすすみ、情報収集や娯楽にテレビよりもインターネットを利用している人が多いのではないでしょうか。
実際のデータでも、[インターネット広告費が6年連続2桁成長、テレビメディアを上回る]とあります。(出典:電通報)
さらに、2019年の日本の総広告費は、6兆9,381億円。
そのうち、インターネット広告費は前年比119.7%の2兆1048億円で、日本の広告費全体のうち30.3%を占めるまでに伸長しているのです。(出典:電通報)
これらのデータからも、今後は地上波よりもネット広告業界が伸びていくことが予想できます。
第5位:農業界
農業界も今後伸びていくことが期待できる業界です。
「離農や高齢化による担い手不足」や「耕作放棄地の拡大」、さらには「海外からの安価な農産物の輸入」などといったように、日本の農業にはさまざまな問題があります。
これらの問題から、「農業は衰退していく」と考える方も多いでしょう。
しかし、農業は今後も伸びる業界といわれています。
というのも、
- 農業はインフラの一部であり生活にかかせない
- 日本の農林水産物・食品の輸出額は増えている
- 世界の人口は増えているため、高いニーズがある
などの理由があるからです。
さらに今後は、ロボット技術やIoTを駆使したスマート農業が浸透していくといわれています。
いずれは、日々の管理から収穫までの作業もパソコン操作だけで完結させる農場もでてくるかもしれません。
パソコンでの作業がメインとなることで、労働者の負担も減り、より一層農業界は盛り上がっていくでしょう。
第6位:福祉業界
少子高齢化が深刻な問題となっている日本では、福祉業界も伸びていくことが予想されています。
また、日本の福祉業界には人手が足りていません。
介護需要の増加に伴い、2035年には介護職員が68万人不足するというデータが公表されています。(出典:経済産業省「平成27年度 将来の介護需要に即した介護サービス提供に関する研究会 報告書」)
今後は、介護人材不足の対策として介護現場におけるIT技術やロボットなどの導入も考えられています。
たとえばロボットを活用して、
- 介護業務支援
- コミュニケーション支援
- 移動支援
- 入浴支援
- 排泄支援
などをおこなうことも検討されているのです。
福祉業界にもIT技術を活用していくことで、より質の高い介護サービスの実現が期待されています。
それに伴い、福祉業界に関する新しい職業も増えていくかもしれません。
第7位:フリーランス業界
働き方改革の影響もあり、最近ますます注目されることの多いフリーランス産業。
最近では、厚生労働省がフリーランスを保護するしくみとして最低報酬の規定を検討しはじめるなど、国をあげてフリーランス産業を推進しようとしています。
政府がフリーランスを推進する背景には、
- 労働人口の減少防止
- 働き手の生産性向上
- 長時間労働の防止
- 終身雇用崩壊への対処
などの意図があります。
政府が推進しているくらいですから、今後はフリーランスに関する制度や環境もよい方向へと変化していくかもしれません。
さらに最近では、ネット上で仕事を獲得できるクラウドソーシングサービスなどのプラットフォームが充実していますよね。
そのため経験が少なくても、仕事を獲得しやすい環境が整っています。
仕事が獲得しやすい分、フリーランスになるハードルも下がってきているのです。
多様な働き方が求められているこれからの時代において、フリーランスは今後ますます増加していくと予想できるでしょう。