【投資信託】新NISAが2024年から開始!現行のNISAとの違いは?

投資で得られた利益が一定期間非課税になる初心者にオススメの制度「NISA(少額投資非課税制度)」が、2024年に新しくなります。今回は、2024年からスタートする新NISAについて、導入背景やその仕組み、特徴についてわかりやすく解説します。

新NISA制度が2024年から開始!!新NISA誕生の背景とは!?

 人生100年時代を見据え、NISA制度全体が大幅に変更!

2024年からNISA制度全体が大幅に変更される予定ですが、まずは、NISA制度の導入背景や利用状況、変更のポイントについて見ていきましょう。

そもそもNISA(少額投資非課税制度)とは、投資で得られた利益が一定期間非課税になる制度です。2014年に「家計の安定的な資産形成の支援」と「家計からの成長資金の供給拡大」を目的に「一般NISA」が導入され、2018年には「家計の安定的な資産形成の支援」に目的を絞り込んだ「つみたてNISA」も導入。そして2016年には、子どもの将来に向けた資産形成をサポートするための「ジュニアNISA」が導入されています。

「一般NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」の3つの制度は、制度ごとに投資できる金額の上限や投資できる商品、非課税になる期間などが異なります。3つの制度の中で、もっとも口座数が多いのは「一般NISA」です。金融庁によると、各NISA制度の口座数と買付額は次のようになっています。

種類 口座数 累計買付額
一般NISA 約 1,221 万 約 21 兆円
つみたてNISA 約 302 万 約 6,878 億円
ジュニアNISA 約 45 万 約 2,550 億円

金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査」(2020年12月末時点(速報値))

しかし、一般NISAとジュニアNISAは2023年まで、つみたてNISAは2037年までの期限付きだったため、非課税で投資できる期間が年々短くなっていくことが問題視されていました。というのも、人生100年時代を迎えた今、家計の安定的な資産形成をより支援する必要性が叫ばれているからです。そこで、令和2年度税制改正において、NISA制度全体の見直しが行なわれました。改正のポイントとしては、以下の3つです。

一般NISA
より多くの国民に長期・積立・分散投資による安定的な資産形成を促す観点から、積立てを行なっている場合には別枠の非課税投資を可能とする2階建ての制度に見直した上で、2024年から5年延長。

つみたてNISA
現行の制度内容を維持し、制度期限を2037年から2042年に延長。

ジュニアNISA
延長せずに2023年12月末で終了。

変更点を一覧表にまとめましたので、参考にしてみてください★

一般NISA

新規に投資できる期間
2023年まで
2019年以降の投資分はロールオーバー不可

つみたてNISA

新規に投資できる期間
2037年まで
2019年以降に始めた人は投資可能期間が1年ずつ短くなる

ジュニアNISA

新規に投資できる期間
2023年まで
口座開設した人は18歳になるまで払い出し不可

↓ 制度改正後 ↓

新規に投資できる期間
2028年まで
2024年以降の投資分はロールオーバー不可

新規に投資できる期間
2042年まで
2023年に始めると20年間の投資が可能

制度終了
新規口座開設は2023年まで
払い出し制限は解除

 

新NISAでどう変わる?覚えておきたい「2階建て」

 一般NISAは2階建てになり、投資金額の上限金額は年間122万円に増額

一般NISAの変更点から見ていきましょう。主な変更点は以下の3つです。

期間が5年間延長される
現在、一般NISAで投資できる期間は2023年までとなっていますが、2024年から5年間延長され2028年までとなります。

2階建てになり、年間の投資上限金額が変わる
現在、一般NISAで投資できる期間は2023年までとなっていますが、2024年から5年間延長され2028年までとなります。2024年以降の「新NISA」の投資方法は、その構造から「2階建て」と呼ばれています。

内容
1階 「安定投資」を行なう商品で、年間20万円まで5年間非課税で投資ができます。
2階 原則NISAと同じ商品で、年間102万円まで5年間非課税で投資ができます。

「新NISA」で投資できる金額は1階、2階を合わせると年間122万円に。現状の一般NISAの投資額は年間120万円までなので、一般NISAよりも年間2万円、5年間で10万円多く投資できます。非課税で投資できる金額も122万円×5年間=610万円となります。

1階と2階で投資できる商品が変わる
1階部分と2階部分では、投資できる商品が違います。

内容
1階 より多くの人に積立・分散投資を通じて、安定的な資産形成を促す観点から、1階部分で投資できるのは、「つみたてNISA」の対象商品と同様となっています。「つみたてNISA」で購入できる投資信託・ETFは、184本(2020年10月16日現在)。いずれも金融庁の厳しい条件をクリアした商品に限られています。初心者の場合、多くの選択肢の中から自分に合う投資信託を選ぶとなると、相当ハードルが高くなってしまうかと思いますが、つみたてNISAなら商品数が絞り込まれていますので利用しやすいでしょう。
2階 上場株式や投資信託に投資することができます。これは一般NISAと同様です。ただし、条件によっては除外されるものもあるので注意が必要です。例えば、上場廃止になりそうな株式(監理銘柄・整理銘柄)や、長期投資に適さない高レバレッジ投資信託などは除外対象として検討されているようです。
>原則として、1階部分の投資をしないと2階部分の投資はできない決まりとなるようです。ただし、これまでNISA口座を利用している人などは、申請することで2階部分の投資だけ(対象は上場株式のみ)をすることも可能です。

 

 ロールオーバーのしくみはどうなる?

新NISAでは、投資期間が延びたことにより、「ロールオーバー」のしくみも変わります。

「ロールオーバー」とは、5年間、一般NISAで運用してきた株や投資信託をその翌年の非課税投資枠に移すことで、最大10年間非課税で運用できるようになるしくみです。もともと一般NISAにはこの「ロールオーバー」のしくみが存在していました。しかしながら、一般NISAは2023年までの制度だったため、2019年以降に購入した株や投資信託をロールオーバーすることができなくなっていました。ところが新NISAが創設されるのを契機に以下のように変わります。

 

 これから投資を始めるなら、新NISAが開始するまで待つべき?

これまで新NISA制度について解説してきましたが、これから投資を始めるという場合、新NISAが開始するまで待った方が良いのでしょうか?

基本的に投資は早くスタートすることが大切です。開始時期の善し悪しが無いわけではないですが、比較的安定した投資は短期よりも長期の方が、その威力をより発揮してくれるからです。それがまさに「複利」の力となります。つまり、投資をして運用で得られた利益が、更に運用されて増えていくのです。また、投資期間が長くなるほど、価格変動リスクが小さくなるので、安定した収益が期待できます。

さらに、現行のNISA制度から活用することにより、非課税期間が長くなるメリットがあります。先述したように、2019年以降に一般NISA口座で購入した株や投資信託を「新NISA」にロールオーバーできるようになる見込みです。ですから仮に2021年から一般NISAで運用をスタートすれば、最大8年間非課税で運用できるようになるわけです。

今回は、2024年以降予定されている新NISAの制度について記載しましたが、2024年まで少し先ということもあり、不確定要素もあります。ただ、新制度が始まる前からNISAを活用しての投資は可能ですので、早めにスタートすることをオススメいたします!

 

おわりに

いかがだったでしょうか?2024年から大幅にリニューアルする新NISA!比較的安定した投資信託ですし、何より非課税ということですから、チャンスを逃さないためにも、まずは口座開設からはじめてみましょう!副業ハンターは「楽天証券」をオススメしています!!

 

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